
今週の展望(10月31日)
多くの読者の方にメルマガ購読の継続手続きを賜り、誠に有難うございます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
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【今週の主要な経済指標等】
1日(月)
10月中国製造業PMI
9月米PCEコア・デフレータ
9月米個人所得・支出
10月米ISM製造業景況指数
日本企業決算:アステラス製薬、伊藤忠、王子製紙
米国企業決算:コーニング
2日(火)
日銀金融政策決定会合議事要旨(10月4、5日分)
豪中銀政策金利
インド中銀政策金利
米中間選挙
日本企業決算:東京エレクトロン、三菱ケミカルHLDS、旭化成、住友化学、日本製紙、
川崎重工、オリックス、三井物産
米国企業決算:ニューモント・マイニング、ファイザー
3日(水)
日本は祝日(文化の日)
10月米ADP雇用統計
10月米ISM非製造業景況指数
FOMC政策金利
米国企業決算:プルデンシャル、クアルコム
4日(木)
日銀金融政策決定会合(15日、16日分の前倒し開催、5日まで)
英中銀政策金利
ECB政策金利
トリシェECB総裁記者会見
米新規失業保険申請件数
日本企業決算:日産自、ニコン、プロミス、日本板硝子、味の素、エルピーダメモリ
米国企業決算:スターバックス
5日(金)
日銀政策金利
10月米雇用統計
9月米中古住宅販売成約指数
日本企業決算:トヨタ、オリンパス、住友不、東急不、石油資源開発、HOYA、キリン
米国企業決算:スターバックス
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先週は、、、、、、。
G20では明確なヴィジョンを示せず、相場の不透明感を高めた。ドル買い戻しの動きが
散見されるものの持続性はなく上値は限定され、週末ベースではドルは弱含み。
ドル円は80.30円台、ユーロ・ドルは1.39ドル台、、、。結局、FOMC待ち。
日本企業の決算は上期については概ね好調であるが、下期には慎重姿勢が、、、、。
対指数で大きく上回る上昇を示す企業もあるものの個別物色の動きに留まり、全体への
波及効果は見られない。円高基調に大きな変化はないことが輸出企業の株価を抑え、更に
内需企業についても相場を牽引するだけの業績は示せない。
米国株式市場は追加金融緩和期待で上昇、、、決算発表による業績好調で上昇するはず(?)
の値幅を先取りした形となり、利益確定売りが上値を抑えた。米国経済指標は可もなく
不可もなく、追加金融緩和を否定する程でもない。むしろ、追加金融緩和の規模を巡る
思惑が株価の値動きに反映し、もみ合いが続く展開となった。
10月18日以降、日経平均株価は9300円から9600円のボックス相場が続いていたが、
週末ではレンジ下限を割り込み、9202.45円で取引を終了した。
国内株式市場は指数が底堅さを示す一方で、新安値を更新する銘柄数や値下がり銘柄数が
値上がり銘柄数を上回る状況が続いた。
違和感がある相場環境の中で出来高が膨らまず、、。やはり、市場心理としては「円」と
企業決算の先行きに対する懸念が払拭されていないことが背景にあるのでしょう。
週末は、FOMC待ちの手控えムードがある中、円高進行と鉱工業生産が予想を下回る内容
であったことから「売り」優勢の展開へ。
日経平均株価は10月18日以降、9300円から9600円のボックス相場が続いていたが、
週末ではレンジ下限を割り込み、9202.45円で取引を終了した。
週末の米国株式市場は横ばい、、、、ドル円は80.30円台で取引終了。
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さてさて、、、、、、今週は、、、、、、、。
日本企業決算、FOMC、米国の経済指標など注目すべき指標とイベントが目白押し。
FOMCで「追加金融緩和」が決定され、目先材料出尽くしから「ドル買戻し」の展開に
なるかどうか、、、、規模に注視すれば、「ドル安」懸念は燻ってしまうかどうか、、、。
短期的には「ドル安」一服となる可能性が強いと考えららますが、中長期的には「ドル安」の流れが存在していることを頭の片隅に置いておくことが肝要でしょう。
米国中間選挙では「民主党」には厳しい結果というのがコンセンサス。現状の「ドル安」
は企業寄りのスタンスである共和党にとっては好都合であるため、オバマ政権が「ドル安」
を大きく転換させることは考え難い。他の経済政策では修正・転換される可能性も、、、。
尤も、既に米国株式市場はこのことを織り込んで上昇して来た面もある。
逆に共和党が議席数を大きく伸ばすと、3500億ドルの追加景気対策が棚上げも???
これは景気2番底を招く可能性につながる????
確率的には低いでしょうが、そのシナリオも有り得る。注意すべきでしょう。
FOMCを受けて、「ドル高」の流れが起これば米国株式市場の調整、あるいは「ドル安」
継続となれば米国株式市場は一段高も、、、、。いずれにしても、日本株式市場には手放しで
歓べる状況にはならない、、、円高か米国株の下落、、、、何れかが起こる可能性は高い。
日銀政策決定会合は前倒し開催、、、FOMC後の状況を踏まえて日銀は行動を起こす。
これは主体性の欠如かもしれないが、現行の日本の金融政策からすれば已むを得ない。
日米の大きなイベントが行われる中、重要な米国経済指標の発表、ECBやBOEの政策
会合の開催など金融市場にとっては非常に難しい状況の連続、、、、、。
先週において国内企業の決算は一つのヤマ場は越え、決算内容も大きく悲観するものは
なく国内株式相場にとってはマイナス材料ではない。しかしながら、相場上昇を牽引出来
るものではない。「円高」など日本経済にとってのマイナス面が経営者マインドを慎重姿勢
にしてしまう、、、。
外部環境の不透明感は容易には払拭されず、要人発言や指標内容によって、金融市場は
大きく動く可能性がある。
このことはVIX指数が再び上昇気配になりつつあることからも十分に想像できる。
今週も「為替動向」に敏感な相場環境が続きますが、不確実性が一層強くなる週である
ことに変わりはないことだけは確実ですね。
テクニカル面では、、、、
5MAと25MAがD.C.状態は継続し、更に5MAは75MAも下回った。週末の終値は
9202.45円となった。日経平均株価は2週間近く続いたボックス相場の下限を下回り、
新値三本足は陰転となった。
更に、一目均衡表の「雲」領域の下限値である9301.91円(29日現在)を100円ほど
下回った。当面は9300円から9400円が短期的な抵抗帯となろう。
日経平均株価の終値は一目均衡表では「雲」を下抜け、ボリンジャー・バンドではマイ
ナス2σも下回っている。移動平均線のトレンドも下向き。今後の戻り売り圧力は強いと
考える方が一般的でしょうね。
ただし、早期に反発する可能性もある。騰落レシオは74%(東証1部、25MA)まで下落。
売られ過ぎの80%割れを示している。「買いシグナル」を現状の相場展開で求めることは
難しいが、ここからの下落は「打診的な買い」も有効かもしれない、、、、。
あくまでも「打診的」、且つ「短期的」あることが重要。
下値は9091.70円(7月6日安値)、そして心理的な節目9000円でしょう。
9月1日の安値である9796.45円はないと考えていますが、要注意!
今週に関しては多くのシナリオを想定出来るため、非常に難しい週です。
引き続き、短期・中長期のそれぞれの視点で判断することがより重要です。
「様子見」も大きな戦略と考えて対処する投資スタンスを持つことが重要でしょう。
政治・外交・軍事・テロなど様々な問題が起こっており現実的には大きなマイナス材料に
は至っておりませんが、これらのリスク要因が表面化した時は暴風化しますので要注意!
留意すべきは下記の点です。
・原油価格、金価格、為替動向には注視すべきでしょう。
・「様子見」決めたら徹底した方がBETTER!無理はしない、利益確定と自分の担保
状況をしっかり守ることでしょう。
■■■■■■■■■■■■
現物市場において(29日現在)、
5MA(9346円)、25MA(9464円)、75MA(9381円)、200MA(9987円)。
基準線(9448円)、転換線(9377円)。
ボリンジャー・+2σ(9691円)。
ボリンジャー・+1σ(9577円)。
ボリンジャー・-1σ(9350円)。
ボリンジャー・-2σ(9236円)。
■■■■■■■■■■■■
【上値について】
9400円、9550円。
■■■■■■■■■■■■
【下値について】
9100円、9000円、8700円。
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【相場予想レンジ】
9100円から9400円(先物)、あるいは9000円から9300円。
海外株式市場(米国に限らず)、為替動向に左右される展開であることに変わりはない。
原油価格、金価格の動向には引き続き注視が必要でしょう。
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【雑感】
自分の担保状況とリスク許容度を考え、時間と価格の分散を図ることが重要。
機を見て最善の尽くすのが肝要。
現状の相場には過度の悲観も持たず、、、、そして、期待感も込めず。
■■■■■■■■■■■■
【投資を行う際のポイント】
今年は日米ともに「 選挙 」の年であるということ!つまり、「政治」が大きな鍵を
握っているということですね。
ドル安は米国輸出企業には有利、、、輸出倍増計画のオバマ政権には追い風(?)。円安に
トレンド転換するには米国経済の浮揚が大きな鍵を握っている。現状の米国経済から
考えれば、米国は「ドル安」を見て見ぬフリなのでは?????
米国がデフレという事態にまで発展すると考えるのは時期尚早だと思いますが、、、
懸念を払拭するのは難しい、、、一時的に「懸念後退」はあっても根本的な問題が解消
されない限り、、、、。住宅と労働市場に改善傾向の兆しとその持続性が問われる。
「金利」は経済の体温であることを改めて実感させられる。「利上げ」が出来るという
オプションを持てる国と持てない国、、、ここが、今後の投資ポイントになるでしょう。
米国に「デフレ」という言葉は最も似合わない・相応しくないと考えていたが、現実味を
帯び始めている(?)ことを頭の片隅にしっかり置いておくべき時が来たのか???
「金融相場」、「過剰流動性相場」は個人的には好きですが、現在の米国発の金融相場は、
過去の様々な金融相場とは大きく異なると思えてならないのですが、、、、、、。
「デフレ」懸念という過去において米国が抱かえたことがない大きなリスクが潜在化して
いるのではないかという側面である、、、。日本の二の舞にはならないように米国財政・通貨
当局者は取り組んでいるということしょうが、、、、。
ギリシャ財政問題は様々な波紋を残したまま。他の欧州諸国には同様のリスクが
存在しているため、この懸念を払拭することは容易なことではない。
折に触れ「リスク」として浮上するでしょう。
ユーロ存亡を賭けて市場との戦いが長期化する可能性が非常に高まってきていると
考えられます。新興国経済がどこまで世界経済を押し上げることが出来るかどうかに
大きく依存していると改めて感じざるを得ない。
日銀単独介入に対する海外の批判は一部にあるものの、大きな問題に発展はしていない。
日本政府の姿勢を示したことは一定の評価をすべきだと思いますが、為替市場に単独介入
することの限界があるのも事実。やはり、今後の経済政策・成長戦略が大きな鍵。もっと
云えば、日本経済回復の絶対条件は「成長戦略」を明確に示すことです。与党・野党の
区別なく超党派で「日本」を牽引して欲しい。
外需も必要でしょうが、他力本願ではなく日本の独自性が発揮できる経済環境づくりが
経済の持続的発展を可能とするでしょう。
何度か指摘しましたが、下記の点に留意しなければならないでしょう。
「 デフレ 」がもたらす意味、、、。
「 ドル 」、「 円 」がどういう意味で上昇したり下落したりしているか。
それを十分に吟味し考慮しなければならない。
ENTRYするかどうか、投資枚数、利益確定、ロスカットを
しっかり決めておくことが重要。保証金状況を把握しておくことが大切です。
相場状況は刻一刻と変化しています、、、慎重に、繊細に、大胆に、、、、。
常に、相場には謙虚に、楽観も悲観もなく!
■■■■■■■■■
今週の投資行動・相場に対するコメントにつきましては、
担保状況、リスク許容度、求めている利益に個人差があるため、
投資行動を行うかどうか、ロスカット・利益確定のタイミングや値幅は、
自己責任の原則で読者の皆様ご自身のご判断で決定してください。
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それでは、今週も頑張りましょう!
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1日(月)
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9月米PCEコア・デフレータ
9月米個人所得・支出
10月米ISM製造業景況指数
日本企業決算:アステラス製薬、伊藤忠、王子製紙
米国企業決算:コーニング
2日(火)
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インド中銀政策金利
米中間選挙
日本企業決算:東京エレクトロン、三菱ケミカルHLDS、旭化成、住友化学、日本製紙、
川崎重工、オリックス、三井物産
米国企業決算:ニューモント・マイニング、ファイザー
3日(水)
日本は祝日(文化の日)
10月米ADP雇用統計
10月米ISM非製造業景況指数
FOMC政策金利
米国企業決算:プルデンシャル、クアルコム
4日(木)
日銀金融政策決定会合(15日、16日分の前倒し開催、5日まで)
英中銀政策金利
ECB政策金利
トリシェECB総裁記者会見
米新規失業保険申請件数
日本企業決算:日産自、ニコン、プロミス、日本板硝子、味の素、エルピーダメモリ
米国企業決算:スターバックス
5日(金)
日銀政策金利
10月米雇用統計
9月米中古住宅販売成約指数
日本企業決算:トヨタ、オリンパス、住友不、東急不、石油資源開発、HOYA、キリン
米国企業決算:スターバックス
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先週は、、、、、、。
G20では明確なヴィジョンを示せず、相場の不透明感を高めた。ドル買い戻しの動きが
散見されるものの持続性はなく上値は限定され、週末ベースではドルは弱含み。
ドル円は80.30円台、ユーロ・ドルは1.39ドル台、、、。結局、FOMC待ち。
日本企業の決算は上期については概ね好調であるが、下期には慎重姿勢が、、、、。
対指数で大きく上回る上昇を示す企業もあるものの個別物色の動きに留まり、全体への
波及効果は見られない。円高基調に大きな変化はないことが輸出企業の株価を抑え、更に
内需企業についても相場を牽引するだけの業績は示せない。
米国株式市場は追加金融緩和期待で上昇、、、決算発表による業績好調で上昇するはず(?)
の値幅を先取りした形となり、利益確定売りが上値を抑えた。米国経済指標は可もなく
不可もなく、追加金融緩和を否定する程でもない。むしろ、追加金融緩和の規模を巡る
思惑が株価の値動きに反映し、もみ合いが続く展開となった。
10月18日以降、日経平均株価は9300円から9600円のボックス相場が続いていたが、
週末ではレンジ下限を割り込み、9202.45円で取引を終了した。
国内株式市場は指数が底堅さを示す一方で、新安値を更新する銘柄数や値下がり銘柄数が
値上がり銘柄数を上回る状況が続いた。
違和感がある相場環境の中で出来高が膨らまず、、。やはり、市場心理としては「円」と
企業決算の先行きに対する懸念が払拭されていないことが背景にあるのでしょう。
週末は、FOMC待ちの手控えムードがある中、円高進行と鉱工業生産が予想を下回る内容
であったことから「売り」優勢の展開へ。
日経平均株価は10月18日以降、9300円から9600円のボックス相場が続いていたが、
週末ではレンジ下限を割り込み、9202.45円で取引を終了した。
週末の米国株式市場は横ばい、、、、ドル円は80.30円台で取引終了。
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さてさて、、、、、、今週は、、、、、、、。
日本企業決算、FOMC、米国の経済指標など注目すべき指標とイベントが目白押し。
FOMCで「追加金融緩和」が決定され、目先材料出尽くしから「ドル買戻し」の展開に
なるかどうか、、、、規模に注視すれば、「ドル安」懸念は燻ってしまうかどうか、、、。
短期的には「ドル安」一服となる可能性が強いと考えららますが、中長期的には「ドル安」の流れが存在していることを頭の片隅に置いておくことが肝要でしょう。
米国中間選挙では「民主党」には厳しい結果というのがコンセンサス。現状の「ドル安」
は企業寄りのスタンスである共和党にとっては好都合であるため、オバマ政権が「ドル安」
を大きく転換させることは考え難い。他の経済政策では修正・転換される可能性も、、、。
尤も、既に米国株式市場はこのことを織り込んで上昇して来た面もある。
逆に共和党が議席数を大きく伸ばすと、3500億ドルの追加景気対策が棚上げも???
これは景気2番底を招く可能性につながる????
確率的には低いでしょうが、そのシナリオも有り得る。注意すべきでしょう。
FOMCを受けて、「ドル高」の流れが起これば米国株式市場の調整、あるいは「ドル安」
継続となれば米国株式市場は一段高も、、、、。いずれにしても、日本株式市場には手放しで
歓べる状況にはならない、、、円高か米国株の下落、、、、何れかが起こる可能性は高い。
日銀政策決定会合は前倒し開催、、、FOMC後の状況を踏まえて日銀は行動を起こす。
これは主体性の欠如かもしれないが、現行の日本の金融政策からすれば已むを得ない。
日米の大きなイベントが行われる中、重要な米国経済指標の発表、ECBやBOEの政策
会合の開催など金融市場にとっては非常に難しい状況の連続、、、、、。
先週において国内企業の決算は一つのヤマ場は越え、決算内容も大きく悲観するものは
なく国内株式相場にとってはマイナス材料ではない。しかしながら、相場上昇を牽引出来
るものではない。「円高」など日本経済にとってのマイナス面が経営者マインドを慎重姿勢
にしてしまう、、、。
外部環境の不透明感は容易には払拭されず、要人発言や指標内容によって、金融市場は
大きく動く可能性がある。
このことはVIX指数が再び上昇気配になりつつあることからも十分に想像できる。
今週も「為替動向」に敏感な相場環境が続きますが、不確実性が一層強くなる週である
ことに変わりはないことだけは確実ですね。
テクニカル面では、、、、
5MAと25MAがD.C.状態は継続し、更に5MAは75MAも下回った。週末の終値は
9202.45円となった。日経平均株価は2週間近く続いたボックス相場の下限を下回り、
新値三本足は陰転となった。
更に、一目均衡表の「雲」領域の下限値である9301.91円(29日現在)を100円ほど
下回った。当面は9300円から9400円が短期的な抵抗帯となろう。
日経平均株価の終値は一目均衡表では「雲」を下抜け、ボリンジャー・バンドではマイ
ナス2σも下回っている。移動平均線のトレンドも下向き。今後の戻り売り圧力は強いと
考える方が一般的でしょうね。
ただし、早期に反発する可能性もある。騰落レシオは74%(東証1部、25MA)まで下落。
売られ過ぎの80%割れを示している。「買いシグナル」を現状の相場展開で求めることは
難しいが、ここからの下落は「打診的な買い」も有効かもしれない、、、、。
あくまでも「打診的」、且つ「短期的」あることが重要。
下値は9091.70円(7月6日安値)、そして心理的な節目9000円でしょう。
9月1日の安値である9796.45円はないと考えていますが、要注意!
今週に関しては多くのシナリオを想定出来るため、非常に難しい週です。
引き続き、短期・中長期のそれぞれの視点で判断することがより重要です。
「様子見」も大きな戦略と考えて対処する投資スタンスを持つことが重要でしょう。
政治・外交・軍事・テロなど様々な問題が起こっており現実的には大きなマイナス材料に
は至っておりませんが、これらのリスク要因が表面化した時は暴風化しますので要注意!
留意すべきは下記の点です。
・原油価格、金価格、為替動向には注視すべきでしょう。
・「様子見」決めたら徹底した方がBETTER!無理はしない、利益確定と自分の担保
状況をしっかり守ることでしょう。
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現物市場において(29日現在)、
5MA(9346円)、25MA(9464円)、75MA(9381円)、200MA(9987円)。
基準線(9448円)、転換線(9377円)。
ボリンジャー・+2σ(9691円)。
ボリンジャー・+1σ(9577円)。
ボリンジャー・-1σ(9350円)。
ボリンジャー・-2σ(9236円)。
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【上値について】
9400円、9550円。
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【下値について】
9100円、9000円、8700円。
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【相場予想レンジ】
9100円から9400円(先物)、あるいは9000円から9300円。
海外株式市場(米国に限らず)、為替動向に左右される展開であることに変わりはない。
原油価格、金価格の動向には引き続き注視が必要でしょう。
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【雑感】
自分の担保状況とリスク許容度を考え、時間と価格の分散を図ることが重要。
機を見て最善の尽くすのが肝要。
現状の相場には過度の悲観も持たず、、、、そして、期待感も込めず。
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【投資を行う際のポイント】
今年は日米ともに「 選挙 」の年であるということ!つまり、「政治」が大きな鍵を
握っているということですね。
ドル安は米国輸出企業には有利、、、輸出倍増計画のオバマ政権には追い風(?)。円安に
トレンド転換するには米国経済の浮揚が大きな鍵を握っている。現状の米国経済から
考えれば、米国は「ドル安」を見て見ぬフリなのでは?????
米国がデフレという事態にまで発展すると考えるのは時期尚早だと思いますが、、、
懸念を払拭するのは難しい、、、一時的に「懸念後退」はあっても根本的な問題が解消
されない限り、、、、。住宅と労働市場に改善傾向の兆しとその持続性が問われる。
「金利」は経済の体温であることを改めて実感させられる。「利上げ」が出来るという
オプションを持てる国と持てない国、、、ここが、今後の投資ポイントになるでしょう。
米国に「デフレ」という言葉は最も似合わない・相応しくないと考えていたが、現実味を
帯び始めている(?)ことを頭の片隅にしっかり置いておくべき時が来たのか???
「金融相場」、「過剰流動性相場」は個人的には好きですが、現在の米国発の金融相場は、
過去の様々な金融相場とは大きく異なると思えてならないのですが、、、、、、。
「デフレ」懸念という過去において米国が抱かえたことがない大きなリスクが潜在化して
いるのではないかという側面である、、、。日本の二の舞にはならないように米国財政・通貨
当局者は取り組んでいるということしょうが、、、、。
ギリシャ財政問題は様々な波紋を残したまま。他の欧州諸国には同様のリスクが
存在しているため、この懸念を払拭することは容易なことではない。
折に触れ「リスク」として浮上するでしょう。
ユーロ存亡を賭けて市場との戦いが長期化する可能性が非常に高まってきていると
考えられます。新興国経済がどこまで世界経済を押し上げることが出来るかどうかに
大きく依存していると改めて感じざるを得ない。
日銀単独介入に対する海外の批判は一部にあるものの、大きな問題に発展はしていない。
日本政府の姿勢を示したことは一定の評価をすべきだと思いますが、為替市場に単独介入
することの限界があるのも事実。やはり、今後の経済政策・成長戦略が大きな鍵。もっと
云えば、日本経済回復の絶対条件は「成長戦略」を明確に示すことです。与党・野党の
区別なく超党派で「日本」を牽引して欲しい。
外需も必要でしょうが、他力本願ではなく日本の独自性が発揮できる経済環境づくりが
経済の持続的発展を可能とするでしょう。
何度か指摘しましたが、下記の点に留意しなければならないでしょう。
「 デフレ 」がもたらす意味、、、。
「 ドル 」、「 円 」がどういう意味で上昇したり下落したりしているか。
それを十分に吟味し考慮しなければならない。
ENTRYするかどうか、投資枚数、利益確定、ロスカットを
しっかり決めておくことが重要。保証金状況を把握しておくことが大切です。
相場状況は刻一刻と変化しています、、、慎重に、繊細に、大胆に、、、、。
常に、相場には謙虚に、楽観も悲観もなく!
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今週の投資行動・相場に対するコメントにつきましては、
担保状況、リスク許容度、求めている利益に個人差があるため、
投資行動を行うかどうか、ロスカット・利益確定のタイミングや値幅は、
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